「モノを大切にする」日本人であるわたしたちの私の勝手なイメージですが
「モノには霊が宿る」というような言葉も耳にします。
長く大切に使って、引き継いでいく。
それが美徳だとわたしも思っています。
色褪せてしまった冷蔵庫も、錆びついてきたトースターも味があって好きです
コードを巻き取る機能が壊れてしまった掃除機や少し音がする扇風機も
魅力的に感じてしまいます
しかし、冷蔵庫もトースターも古くなってしまうと電気代が高くなってしまったり、火事のもとになるかもしれないのです。
人と同じように家電にも寿命がございます。
今回は家電の寿命にフォーカスしてお話させていただきたいと思います。
家電の寿命はどのくらい?3つの指標を確認しましょう
家電の寿命は、使用している環境によって大きく異なります。そうはいっても、目安となる期間がどのくらいかは以下の通り。
家電の寿命を知る指標には、以下の3種の指標があります。
- 消費動向調査の「平均使用年数」
- 補修用性能部品の保有期間
- 設計上の標準使用期間
*内閣府は、家電の寿命を知るうえで一つの目安になる調査結果を公開しています。その結果は「消費動向調査」の「主要耐久消費財の買替え状況」に記載されている、平均使用年数で見ることができます。
例えば冷蔵庫は12,8年、掃除機は7,8年など。
平均使用年数は6年以上で特に冷蔵庫や洗濯機、エアコンは10年を超えます。
*家電を使える期間の目安としては、補修用性能部品の保有期間もあげられます。この期間は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」により、最低期間が決められています。
メーカーさんそれぞれ多少異なりますが、概ね5年以上8年未満となっています。
従って家電を購入したら、上記に示した年数が経過するまでは修理に応じてもらえることになります。いわば「最低でもこの年数は使える」ことを示す数字といえるでしょう。
但しアウトレット品など製造終了品を購入した場合は、上記に示した年数よりも多少短くなりますから注意が必要です。
*扇風機など家電によっては、「設計上の標準使用期間」と書かれたラベルが貼られている場合があります。この期間は「安全上支障なく使用できる期間」とされているものです。
従って「設計上の標準使用期間」は家電を安全に使ううえで、上限の期間となります。たとえ正常に動作していても、この年数に達した場合は寿命と考えましょう。
「設計上の標準使用期間」は、以下の家電が対象となっています。
- 扇風機
- 換気扇
- エアコン
- 電気洗濯機(乾燥装置を有するものを除く)
またこの期間は、メーカーや製品、製造時期によって異なります。例えば扇風機の場合でも6年や8年というように幅がありますから、製品に貼られたラベルを見て確認しましょう。
以上のことを考慮に入れて寿命での買い替えなどを検討できる指標になると思います。
次回は買い替えの際の修理や保証のお話を予定しています。
ご覧いただきましてありがとうございました。